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発展的な学習
 読みを広げる
 語彙を広げる
 

発展的な学習

 「これからの時代に求められる国語力について」(平成16年2月3日 文化審議会答申)では、漢字指導のあり方、教科書の教材数を増やすなどといった下記のような内容が、これからの国語教科書に求められる点として指摘されています。 (以下抜粋 下線は編修部)

〈国語科教育で育てる大切な能力〉(II-第1国語力を身に付けるための国語教育の在り方2-(2)より)
 学校における国語科教育では、「情緒力」「論理的思考力」「思考そのものを支えていく語彙力」の育成を重視していくことが必要である
 情緒力を身に付けるためには、小学校段階から「読む」ことを重視し、国語科の授業の中で、文学作品を中心とした「読む」ことの授業を意図的・継続的に組み立てていくことが大切である。
 また、論理的思考力の育成は、国語科が大きな役割を担うべきである。日常生活の論理は言葉の論理でもあるので、言語を通して身に付けるのが最も効果的であると考えられるからである。具体的には、文章を書くことの指導や自分の考えや意見を述べる機会を多く設けることなどにより、論理的思考力を高めていくことが必要である。
 さらに、思考そのものを支える語彙力を身に付けるためには漢字の重要性を見直した上で、漢字の指導に力を入れていくという観点が大切である。
〈漢字指導の在り方を考える〉(II-第1国語力を身に付けるための国語教育の在り方 2-(2)より)
 常用漢字の大体が読めるようになれば、本を読むことに対する抵抗もかなり小さくなると考えられる。国語科の授業時間を増やして、小学校の6年生までに常用漢字の大体が読めるように、現在の「漢字学習の在り方」について検討することも考えたらどうか。
 なお、読める漢字を増やすには、教科書に出てくる「心ぱい」「せい長」「こっ折」などといったいわゆる交ぜ書き表記を、振り仮名を活用して「心配(しんぱい)」「成長(せいちょう)」「骨折(こっせつ)」と表記し、早い段階から漢字表記のまま子供たちの目に触れさせていく配慮も大切であろう。

〈教科書などの内容を見直す〉(II-第2国語力を身に付けるための読書活動の在り方 2-(4)より)
 現在、学習指導要領に合わせて、教科書に盛り込まれる教材やその内容も精選されてきている。しかし、学校教育で使われている現行の教科書等が子供たちの読みたいという気持ちに十分こたえているのか、また、教科書等に現在収録されている分量・内容で、一般向けの本が読めるようになるのかといった問題点が指摘されている。その意味で、教科書に掲載する教材の数を増やすことや、文学作品に限らず、広い分野から一般向けの本格的な内容のものを中学生のころから読ませていくことなども検討する必要があろう。
 教科書等で触れた文章をきっかけにして、子供たちが自ら「新たな本」を手に取るようになることもある。教科書等に載せる文章については、新しいものを必要以上に追い掛けることなく、評価の定まった名作のたぐいも大いに利用されてよいであろう。振り仮名を振れば小学生でも読めるので、著名な作家や著述家の文章に早い時期から慣れさせることも重要である。
 さらに、授業の中で「比べ読み」や「ブックトーク」(あるテーマの下に何冊かの本を関連させながら、その内容を紹介する方法)などの読書活動を取り入れると、子供たちが本を好きになることもある。子供たちが「自ら本を手に取る気持ち」になるようにするための工夫や、高度な内容の本であっても、読むことができたという自信を持たせるための工夫なども含めて、教科書等の内容については、もう一度見直す必要があるのではないかと考えられる。
 

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/bunka/toushin/04020301.htm
 
 今回の新編集はまさにこの答申にのっとった形となっています。交ぜ書きを避けるため、次学年で学習する漢字を学年全体の10%程度採用し、資料編として、各学年2作品の読み物を掲載しました。また、語彙拡充のための楽しいページも各巻に新設しました。
(1)次学年配当漢字を読む
5下 p23
5下 p8
5下 p23
5下 p8

 読みにくい交ぜ書き表記を避けるため、次学年漢字を学年全体の10%程度採用しました。2年生以上の各学習材で、次学年配当漢字を使うことによって交ぜ書き表記を避けられる語彙については、ルビを振ったうえで漢字を使用し、その漢字には●マークを付けて脚注欄等に提示しました。
 さらに、それらの読みを単元末のページにまとめ、「読んでみよう」というコーナーで、再提示しています。次学年漢字であることを意識して読むことで学習意欲を高めるとともに、単独ではなく熟語の中で提示し確かな語彙力を育てることを企図しています。

(2) 読みを広げる
別冊/モチモチの木

3上 p98「モチモチの木」

5下 p98「まんじゅうこわい」

5下 p98「まんじゅうこわい」

 
 児童の「もっと読みたい」という気持ち、先生方の「もっと読ませたい」というご希望に応える形で、上下巻ともに巻末資料編に読み物を一編ずつ掲載しました。限られた時間の中で、選択の幅を広げるという意味で、本単元の学習材と差し替えたり、補充したりといった活用が可能です。児童に「自ら本を手に取る気持ち」が育つことを願って落語や民話、詩作品などさまざまなジャンルの作品を取り揃えました。

1年上巻
1年下巻
2年上巻
2年下巻
3年上巻
3年下巻



4年上巻
4年下巻
5年上巻
5年下巻
6年上巻
「月よに」 安房直子
「かってなくま」 工藤直子
「お手紙」 アーノルド=ローベル作・三木卓 訳
「頭にかきの木」(民話) 望月新三郎
「モチモチの木」 斉藤隆介
「のはらうたT」(詩) 工藤直子
「きゅうしょく」(詩) 谷川俊太郎
「世界中の海が」(詩) マザーグースのうた
「夕日がせなかをおしてくる」(詩)阪田寛夫
「りんご畑の九月」 後藤竜二
「いちばんの願いごと」 ミヒャエル=エンデ作・川西美沙 訳
「チョコレートのおみやげ」 岡田淳
「まんじゅうこわい」(落語) 川端誠
「ロシアパン」 高橋正亮

(3)語彙を広げる
3上 p120「言葉を広げる」
  3上 p120「言葉を広げる」



5F・p122「資料室」  語彙拡充のための楽しいページを新設しました。いろいろな言葉がかくされた楽しいイラストから、発達段階に即した、さまざまな観点に応じた言葉を取り出し(「言葉を広げる」)、それらを整理する(「資料室」)ことで、楽しみながら語彙力を身に付けることができます。ゲーム感覚で、学習する意欲を増し、言語感覚を磨くことを企図しています。
5F・p122「資料室」
   







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