
ディズニーランドという聖地
自然の脅威から身を守るために、私たちは文明や制度を作り自然を支配し続けてきました。今や私たちは、自然が入り込む余地を残さないプラスチックで無菌な世界を実現しつつあります。その一方で、自然なしでは生きていけないことへの危機感は増大しています。現代が抱えるこの矛盾を、筆者は、自身が日本での創設に深く関与したディズニーランドを素材にして論じていきます。
【テーマ:環境共生】

能登路雅子(のとじ まさこ) 1949年-。文化人類学・地域研究(アメリカ研究)専攻。現在、東京大学大学院総合文化研究科教授。
青森県弘前市に生まれる。東京大学卒業後、広告代理店勤務を経て1978年から1982年カリフォルニア大学ロサンジェルス校(UCLA)大学院に学ぶ。
1980年から1983年、ウォルト・ディズニー・プロダクションズおよびオリエンタルランド社嘱託として、東京ディズニーランド設立のプロジェクトに参加。
著書に『ディズニーランドという聖地』、共著に『文明としてのアメリカ』『現代アメリカ像の再構築』、訳書にボブ=トマス『ウォルト=ディズニー』、ロバート=ケリー『アメリカ政治文化史』などがある。

『ディズニーランドという聖地』(1990年・岩波書店:岩波新書)の第二章の終わりの二つの小見出し分。教科書に掲載するにあたって筆者の加筆訂正があった。

*立教大学アメリカ研究所 連続公開講演会
http://www.rikkyo.ne.jp/grp/ias/event/lecture/04/1202.html
2004年12月2日に立教大学で開かれた「ディズニーの帝国―テーマパークの文化戦略―」と題された公開講座。講師は筆者能登路雅子。 |