Q1. be動詞ではなく一般動詞から導入する理由は?
Q2. 3単現を学習する位置が少し早いように思いますが,何か意図があるのですか?
Q3. 授業時数が週3時間になり,学校行事などもあるのでなかなか思うように教科書を進めていくことができません。何かよい対策はありますか?
Q4. CDの新出単語紹介の部分で,生徒が男性の声を聞いたあとにいざ声を出そうとすると,女性の声が入るのでやりづらいようです。女性の声は必要なのですか?
Q5. 教科書準拠のワークブックには4種類ありますが,どのように違うのですが?
| Q1. |
be動詞ではなく一般動詞から導入する理由は? |
TOTAL ENGLISHでは,初期の段階から豊かな自己表現が可能になるという利点から,一般動詞を先に導入しています。"I
like 〜." "Do you like 〜?" "Yes, I do." / "No, I don't. I
like 〜." と自分の好きなことや興味のあることを相手に伝えることができ、聞くことができます。つまり、入門期から本物のコミュニケーションに近い言語活動ができ、生徒たちも「英語をしゃべれた」という達成感が得られ、英語でのコミュニケーションに対する興味・関心が高まります。
また,一般動詞を先に導入すると,*I am play tennis. や *Tom is play tennis. のような間違いが減少するという研究報告もあります。実際,平成14年度からTOTAL
ENGLISHを採用している各地区で,「be動詞と一般動詞を同時に使う誤りが激減した」という声を多数いただいています。 なお,生徒の理解のしやすさという点でみますと,“I'm
〜.” や “You’re 〜.” のような言い方を決まり文句的に覚えて使うだけであれば,be動詞の学習は容易ですが,様々な主語に合わせて適切なbe動詞を選択するのは,決して容易なことではありません。
| Q2. |
3単現を学習する位置が少し早いように思いますが,何か意図があるのですか? |
現在,「一般動詞の3人称を学習する前にbe動詞の1・2人称を学習し,その後に一般動詞とbe動詞の3人称を学習するよりも,一般動詞の1〜3人称までを学習し,その後にbe動詞の1〜3人称を学習する方が,後々の定着度が高い」という,TOTAL ENGLISHを使っていただいている先生方の経験や実績に基づいて,be動詞導入前のLesson 3に3単現を配置しています。
しかしこれはご指摘の通り,生徒にとってはつまずきやすい学習で,そのために自信を失わせるようなことは何としても避けたいものです。
Native Speakerでさえ,主語が複雑な文などでは3単現の -sを間違えることがあります。また,-sを落としても意味は通じる場合がほとんどなので,global error(コミュニケーションに支障をきたすような誤り)ではなくlocal error(コミュニケーションに支障をきたすことはない誤り)として捉えていただきたいと思います。生徒に対しては,文法用語を用いた複雑な説明は避け,「主語がIやyou以外で,1人か1つの場合には,動詞に -sを付けるんだよ」という程度にとどめます。1年の1学期で一気に定着を図ろうとすると無理が生じますので,最初から正確を期するのでなく,生徒が多くの活動を繰り返す中で3単現の -s に気づかせ,自らそれを正しく用いるよう,時間をかけて見守っていくことが大切だと考えます。
| Q3. |
授業時数が週3時間になり,学校行事などもあるのでなかなか思うように教科書を進めていくことができません。何かよい対策はありますか? |
教科書の内容に関しては,1.きちんと扱うべき箇所,2.軽く扱えばよい箇所,3.授業では扱わない箇所,の3つに分けてご使用ください。また,授業で扱うにしても,全てに4領域のウエイトを置くのではなく,内容理解に重点を置く箇所,口頭練習に重点を置いて書く活動は行わない箇所,などのように活動内容に変化をつけると,結果的に進度が速くなります。
また,各活動をいかに効率的に行うかも重要なポイントとなります。以下に,これらを効率よく運用するためのアイディアを,活動ごとにご提案させていただきます。
Activities――
目標文習得のための言語活動で,セクションごとに,あるいは2つのセクションにまたがって活動する場合などが考えられます。いずれも各セクションの学習時(目標文の導入時)に消化していただければ,目標文の一層の定着が図れると同時に,所要時間も短縮できるのではないでしょうか。また,生徒同士の言語活動には3〜5分と制限時間を設けることで,適度な緊張感を与え,活動が冗長になるのを防ぐと共に,1つの活動の所要時間を5〜10分に圧縮できます。
Listening――
通して聞いても10分程度で活動できるものがほとんどです。
| Q4. |
CDの新出単語紹介の部分で,生徒が男性の声を聞いたあとにいざ声を出そうとすると,女性の声が入るのでやりづらいようです。女性の声は必要なのですか? |
新出単語は,「soccer(男性の声) …(空白〈1〉) soccer(女性の声) …(空白〈2〉)」という男女交互読みの構成になっています。一定のリズムに乗って発音練習をさせたいという意図によるもので,空白〈1〉,〈2〉の部分で生徒にすかさず発音をさせます。「soccer(男性の声)
soccer(生徒) soccer(女性の声) soccer(生徒)」と,男性 → 生徒 → 女性 → 生徒という具合にリズムよく発音させるのです。これにより,いわゆるSR理論(刺激
→ 反応 → 矯正 → 強化)の手法を使った音声面の定着を図っています。最初は戸惑う生徒もいるかもしれませんが,すぐに慣れるでしょう。「コツをつかんだら,生徒はすぐにリズムに乗って楽しみながら発音をするようになった」との報告もありますので,ぜひお試しください。
| Q5. |
教科書準拠のワークブックには4種類ありますが,どのように違うのですが? |
「セクションごとの復習」
単語レベルで書く問題が中心の,最も基本的な総合問題集です。重要事項を丁寧に解説し,基礎を固めて定着させます。各学年3回のReading教材も収録しています。
「ワークブック」
文レベルで書く問題が中心の,上級問題集です。基本事項に加えて応用・発展的な内容を含んでいます。1年4回,2・3年5回のReading教材も収録しています。
「コミュニケーションワーク」
基本事項の定着と,コミュニケーション能力の育成を目的とした総合問題集です。セクションごとの「コミュニケーション・コーナー」で,書いて表現する能力を育成します。
「ドリルブック」
基本事項の確実な定着に主眼を置いたドリル集です。夏休みや冬休みの宿題にも最適です。 |